彫刻部小作品展!
こんにちは!新制作協会事務局です。
2/1(月)~2/12(金)まで銀座ギャラリーせいほうにて「彫刻部小作品展」が開催されていました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!今回は展示の様子をたくさんの画像でお届けいたします。ページが重かったらごめんなさい。
今回の展示は会員有志による小作品展ですが、小作品というだけで特に細かくサイズの縛りがあるわけではないということでした。搬入された作品を見て、当日、先生方が陳列されるとのこと。作品のサイズが小さいとはいっても、とても大変な作業だと思うのですが、どんな展示がされているのかとても楽しみです。
ギャラリーせいほうさんは窓が大きく自然光と白い壁がとても気持ちの良いギャラリーです。彫刻部受賞作家展も毎年こちらで開催しており、先日、こちらで個展をされた岩間弘先生のお話では、先生が一般出品をされていたころは既にこちらで受賞作家展が開催されていたそうです。今回はそんなご縁の深い老舗のギャラリーでの展示になります。
この日は暖かく良いお天気だったので日中の内にお邪魔したかったのですが、ギャラリーについたのは午後4時頃になってしまいました。
午後4時頃、外から見たギャラリーの様子です。早くも新制作協会彫刻部の気配がただよっています。
早速中に入ってみます!まずはアルコール消毒を忘れずに。
会場は壁にぐるりと白い展示台が置かれ、中央には2つT字を離した形で同じ白い展示台が設置されています。毎年、本展で目にする作品を思わせる小作品が次々に目に入り、早く1点ずつ観たい気持ちが逸ります。
入り口すぐの展示台です。河西先生の作品が入り口側に正面を向けて展示され、観覧者を出迎えてくれています。
こちらは入口に向かって反対側からの写真です。
壁側の展示はこのようになっています。
石彫、木彫、テラコッタ、様々な素材の作品が並び、松本弘司先生、加藤裕之先生は彫刻作品とドローイングも出品されています。
入り口側を引きで見たところです。
梁の出ている短い壁には山縣先生の作品が2点並んでいます。
こちらは中央の展示台、T字の横の部分の右側です。
一番右は江村先生の乾漆彫刻、左の森智之先生と真ん中の濱田先生の作品は陶でできています。
入り口に近いほうの窓です。
石とは思えないくらい繊細な形の石彫やドローイングもあります。左の壁にかかっているのは増井先生の作品ですが、こちらはドローイングではなく陶で出来た彫刻です。今回はほかにもドローイングやレリーフを出品されている先生がいらっしゃいました。
そしてもう1つの中央の展示台には第84回展委員長の瀬辺先生の作品もあります。新美術新聞にもこちらの作品が掲載されていました。瀬辺先生は千葉県のギャラリーで個展を開催中です。お近くの方はぜひお立ち寄りください♪
後ろに写っている奥の壁はこちらです。
雨宮先生はブロンズの作品です。本展の作品のイメージで、水を打ったような静けさを纏った石膏像を想像していたのですが、本展とは違う素材での作品を拝見できるのも楽しさや発見のひとつです。
澄川先生の「そりのあるかたち」の素材は白檀です。昔、祖母が使っていた扇子の香りを思い出し匂いを嗅ぎたくなります。
今、話題の田島先生の作品もありました。作品のガチャが販売されるとか!
中央の木方先生の作品の素材は錫(すず)と木です。恥ずかしながら漢字が読めなくてお当番でいらしていた玉栄先生と本田先生に教えていただきました!錫でできた好きな形に曲がる食器がありますが、それと同じで柔らかいのでしょうか・・・。思わず触ってみたくなります。右の平田先生の作品は新年のメルマガで紹介させていただいたものでした!本物を拝見できてうれしいです。
新年の代表委員会紹介ページはこちら
麦倉先生はブロンズのレリーフを出品されています。タイトルは「若かりし頃」。麦倉先生の若かりし頃の彫刻部はどんなだったのでしょうか。ぜひお話をうかがいたいです。
向かって左のゼロ・ヒガシダ先生の作品と絵画部の岡崎紀先生の作品が、現在東広島市の美術館に展示されています。お近くの方はぜひお立ち寄りください♪
最後は一番大きい窓側です。こちらには全部で5点の作品が並んでいます。
猫さんがちょうど窓の外を見ているようで、後ろ姿に思わず「何見てるの?」って声をかけたくなりました。
永津先生はyoutubeで作品の超次元表現について解説されています!
松枝先生の石膏像の白さが窓辺に美しく、午前中の明るい自然光の中でも拝見したいと思いました。季節や時間の移ろいをダイレクトに映し出すギャラリーは、その恩恵で惜しみなく場を演出し、いつ訪れても作品の違う表情を楽しませてくれそうです。
以上、ざっとですが会場を一回りご紹介させていただきました!
新制作協会の彫刻部の会員だけで、しかもこれだけの大人数での展示は初めてということです。入口から1歩進むごとにワクワクして早く進みたい気持ちと、ずっと見ていたい気持ちの複雑な気持ちで会場を回りました。1点ずつの作品には本展の作品にも負けないくらいの世界がギュっと凝縮されていて、じっと観ているとその世界はじんわりと心の中に広がっていきました。国立新美術館よりも気軽に身近に作品の持つ世界と触れ合うことが出来た気がします。美術館では作品のてっぺんが見えないものも多いですが、全体が視野に入るのも新鮮な楽しさでした。
これからも定期的にこんな展示があったらいいなと、きっとご観覧になった皆様も思われたのではないでしょうか。
今年は本展も開催の予定です。1年間の充電期間を経て、どんな作品が拝見できるのでしょうか。9月の展示がますます楽しみになりました!
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
緊急事態宣言はまだ解除されそうにありませんが、9月に無事に展覧会を迎えられるよう、どうかみなさまお気をつけてお過ごしくださいませ。
事務局 峠・桑久保